保護者からの声

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「ご入園おめでとうございます」

ご入園おめでとうございます。まずあやめ幼稚園を選んでいただきありがとうございました。またあやめを選ばれたことは大正解だと思っています。

さて、人間は社会的な動物です。一人で暮らしていくことはできません。昔なら路地裏や原っぱで、群れて遊ぶなかで自然と学習できた人間関係のほとんどを、今では幼稚園で体験し学ぶようになりました。幼稚園は、親子だけの関係から出て、社会での人間関係を学ぶ最初の場所といっていいでしょう。おもちゃをめぐって取り合いになり、喧嘩になるけどいつのまにか仲直りしたり、自分が我慢して相手に譲ったりするプロセスを通して、自分の感情をコントロールすることを学びます。転んで泣いている友だちの痛みを想像できるようになり、仲間と喜びや悲しみを分かち合うことで共感能力は養われていきます。

あやめ幼稚園のHPやブログでもお分かりのことと思いますが、あやめが大切にしていることは、先生が園児一人ひとりをしっかり見守って、子どものもつ好奇心や想像力を伸ばすことです。また、いわゆる知能指数(IQ)をあげるのではなく、情緒的な安定力や人間関係の構築力(EQ)を豊かに育むことです。人生では、計算力や情報処理能力よりも、豊かな感受性や自発性が大切だと考えるからです。
さらに幼稚園という小さな宇宙のなかで、小さな生き物や草花を成長させる目に見えない力が働いていること、その目に見えない働きに感謝する気持ちを、幼い心に刻みつけるお手伝いができればと願っています。

最後に20年ほど前出版され話題になった本を紹介します。
ロバート・フルガムという人が書いた『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』という本です。

何でもみんなで分け合うこと。

ずるをしないこと。

人をぶたないこと。

使ったものは必ず元の場所に戻すこと。

ちらかしたら自分で後片付けをすること。

人のものに手を出さないこと。

誰かを傷つけたらごめんなさいということ。

釣り合いのとれた生活をすること。

毎日少し勉強し、少し考え、少し絵を描き、歌い、踊り、遊び、そして少し働くこと。

不思議だな、と思う気持ちを大切にすること。

カップにまいた小さな種のことを忘れないように。種から芽が出て、根が伸びて、草花が育つ。どうしてそんなことが起こるのか。本当のところは誰も知らない。

でも人間だっておんなじだ。金魚もハムスターもはつかねずみも、カップにまいた小さな種さえも、いつかは死ぬ。

人間も死から逃れることはできない。

今日から皆さまはあやめファミリーのメンバーです。保護者の皆さまと教職員が協力しあって、小さないのちの健やかな成長を見守り、励まし、共に祈っていきたいと思います。お子さまが卒園されるときには、きっとあやめを選んで良かったと確信されると思いますし、そのような評価をいただけるよう教職員一同努めてまいります。

学校法人牛田教会学園
理事長 今 石 正 人

(2017年4月12日 入園式での祝辞)