保護者からの声

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《あやめの子ども達》

こま名人 中島昭雄さんと尚子さん
こま名人 中島昭雄さんと尚子さん

こま遊びは伝承遊びといわれるようになって久しいが、あやめ幼稚園ではこま回しを子どもにとって現在、大切な遊びのひとつとして熱心に指導している。

私は子ども達から『こま名人』と呼ばれ、年に一度、『江戸ごま』といわれる動きの面白いこまを見てもらい、その後、投げごまの回し方のコツを一人一人手をとりながら教える。

こまは、自分の力で紐を上手に巻き、しっかり投げないとまっすぐに立って回らないものである。 特に紐を巻く段階で諦める子どもが多いのであるが、あやめの子ども達は保育者の日々の指導と見守り、そして友達同士で教えあう事で、出来ない子供も途中で投げ出さず出来るようになるまで一生懸命紐巻きや投げ方を練習する。
早く回せるようになった子は嬉しくて、年中年少の部屋で回し、皆に「すごいねー」と驚かれる事が本当に得意そうだ。

こま名人 中島昭雄さんと尚子さん
こま名人 中島昭雄さんと尚子さん

自分が試行錯誤しながらやっと達成できる事は幼い子どもにとって、大人が考えるほどたやすい事ではない。だからこそ、回ったときのその子の笑顔はとってもすばらしく、輝いている。
教えていてこま回しは無理かなと思われる子もいるが、その子に一生懸命、紐巻きを教える子がおり、保育者でなく回せる子どもが先生役になって、投げる力が弱いとかその子の身になって色々とアドバイスをしている。

こま遊びを通して、どんな子も一緒に「回せるようになる」という一つの目的に向かっていく姿は真摯で、感動を覚える。そんな手伝いが出来る事をとても嬉しく思うと同時に、私は自分の心の中にぶれないこまを持つ事の素晴らしさを子ども達から教えられている。

伝承遊びとして、お正月を挟んでこま遊びを取り入れている幼稚園は多いが、3学期終了時に年長児全員が回せるようになる幼稚園は知る限りないと思う。

伝承遊びは、技術を習得し技をレベルアップしていく遊びである。
昨今子ども達の生活する場は、水栓一つとってみても分かるように、ひねるという動作が消滅しつつある。私達の世代が日々何気なく身につけてきた生活のスキルが今、利便性と共に消えつつある事を色々な場で出会う子ども達の姿が示している。
こまに夢中になる今の子どもたちの姿は、今も昔もなんら変わることはない。古き良き日本の伝統を伝えるのは大人として当然の義務であると思う。

こま名人 中島昭雄(牛田教会員)

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